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当たらなければ、どうということはない

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 昔、零戦という戦闘機は登場当時、世界最高だったそうです。ヨーロッパのドイツやイギリスといった国の精鋭部隊とやった経験はありませんが恐らくやっても勝利したでしょう。その理由は圧倒的な格闘戦能力とパイロットの技量です。

 対戦初期において、恐ろしいほどの威力を見せた零戦ですが、その時の他国の戦闘機と比べてずば抜けて強いということはないのです。それでは、なぜ強いのかというと「名人芸といえるパイロット」が「超攻撃重視の機体」をあやつっていたからです。

 零戦は防御力を取っ払ってその全てを攻撃力にふりわけています。他国の飛行機と戦闘能力はどっこいどっこいですので、防御力を攻撃力に振り分ければその分、他国の戦闘機よりの優れた機体になります。

 当然問題もあります。それは敵の攻撃に極度に弱いのです。撃たれたらそのまま撃沈です。アメリカのグラマンF4Fなどは撃ってもなかなか落ちなかったのですがその分鎧が重いと合って動きがノロマなことで有名でした。そこらへんの問題点を「名人芸といえるパイロットの技量」で補っていたのでした。有名なシャア少佐の

当たらなければどうということはない

 という名言を地でいくものでした。さしずめ、薩摩示現流の剣法と同じということでしょう。同程度までの力量であれば、一撃目に全てをかける示現流の方が圧倒的に有利なものです。もっとも避けられたら全てが終わりですが・・・

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