森派に所属する小泉首相は「脱派閥」を掲げて自民党総裁に就任した。派閥に所属しているにもかかわらずなんとも不思議な話だ。自民党の本流、最大勢力は田中角栄が総理になって以降「旧田中派」と呼ばれる橋本派が実権を握っている。そこに小泉首相は登場した。
彼は「自民党をぶっつぶす」と表現したが自民党をつぶすとはすなわち、自民党の本丸である橋本派を潰すことに他ならない。その結果、橋本派の中で野中広務・橋本元首相などが引退に追い込まれ、青木さんの影響力も低下した。旧田中派の排除に成功したのである。
自民党は長いこと派閥闘争を繰り返してきたが有名な「角福戦争」がある。自民党の2大派閥が対決し福田派が破れ長い間、旧田中派がこの世の春を謳歌してきた。小泉さんのこの戦いもこういった一連の流れの戦い(旧福田→現森派・旧田中→現橋本派)かもしれない。
新しい民主党がスタートし、第二次旧田中派対決がはじまろうとしている。新しい党首は小沢さんだ。角栄→竹下→小沢と呼ばれ、史上最年少で幹事長を任されるほど派閥の信頼が厚かった小沢一郎。そして旧竹下派7奉行と呼ばれ田中派の実力者であった羽田孜、渡部恒三。これら3人も擁している新民主党の顔ぶれは小泉自民党の森派と小沢民主党の旧田中派の第2次ラウンドかもしれない・・・・
p.s. プロフィールの写真を変えてみました。