とかって言う本を読んだ。ぱらぱらと。
あの本は韓国では発禁で彼は国を逃げてきているのだけど、言論の自由が保障されていないのはどういうことかなぁと思う。欧州ではナチスに関しては言論の自由が認められていない。つまり「ホロコーストはなかった」というのは主張自体が駄目だということだ。しかし、これはおかしい。「ホロコーストはなかった」という主張は明らかに可笑しいわけで、多くの人が鼻で笑って相手にしなければいいのだ。
言論の自由というのは、言ってみれば思想の硬直化を防ぐという一面もある。日本でも同じように戦争とか核とかいったものに対しては言論封鎖が事実上行われていて、特に10年前ぐらいまでは本当にひどかったと思う。言論封鎖は戦争=悪といった思考の停止を意味し、柔軟な発想を妨げるものになるわけであって、十分注意しなければならないがやはり言論の自由は認められるべきである。
ホロコーストの一番恐ろしいのはユダヤ人を地上から跡形もなく抹殺しようとしたことである。南京大虐殺があろうが無かろうが、30万の中国人が亡くなろうが100万人が死のうが、ナチスのホロコーストとは明らかに違う。たとえ、南京大虐殺で30万人死んで、ホロコーストで1万人しか死んでなくて死亡者の数が少なくてもホロコーストの方が罪は思い。それは殺しの動機の質が違うからである。
さて本書であるが、彼は海外で生活して韓国政府の洗脳からとけたとか言っているが、まだまだ洗脳はとけていない状態である。当たり前のことだが人は誰でも「自分の顔はワンランク上に評価する」のであるが、多分にもれず彼の韓国の評価は恐らく国際的な評価と比べたらかなり高い。
戦後韓国はアメリカによって日本に対抗するライバルとして・・・などと、本当かと疑いたくなるような記述もあるがおおむね、俗に「我々は間違っていた」みたいな記述が続く。彼は豪州にいるらしいが、そんだけ住んでまだ客観的にみれないの?と思う反面、発禁書を書いた彼でさえまだあの程度であることを考えると洗脳はとけないのである。