東京マラソンで2時間3分という記録がでました。
今回は世界新記録も狙える様に平坦コースになるように新たにコース変更をして真冬の2月でのレースとあって、記録の期待が高まったのですが、3分という結果に終わりました。
さて、日本勢は記録が出てなくて世界においていかれているのですが、その原因として箱根駅伝が挙げられます。日本の長距離界は箱根やニューイヤーなどの駅伝に特化してるためマラソン用の練習が積めずに世界レベルで行き詰まっているという内容です。
確かに女子は高橋尚子、野口みずきと金メダルを連続して獲得するなど目覚ましい活躍をする一方で男子は結果を出せません。男子と女子の違いは何かというと、箱根じゃないのか?というのが男子の伸び悩みの根拠の1つです。
逆に箱根は関係ないという反対派の人達は、ロンドンやボストンなどの賞金マラソンレースが誕生した為に、本来興味がなかった黒人選手がマラソンに本腰をいれて取り組み始め、その結果短距離が黒人に占められているように長距離も黒人が独占するようになった。だからもう箱根だろうと駅伝だろうとそんなの関係ないんじゃないのか、という意見ですね。
色々な意見がありますが、1つ言えるのは日本勢は男女ともにここ最近は記録が伸びてないことがあります。女子は高橋尚子選手が出した20分を切る記録を出す選手がでず、23分台を出せたらそれは速いという感じです。
男子も高岡選手の6分台を出せず、8分台を出せれば好成績というのが現状で、タイムが更新される陸上で日本のマラソンではタイムの停滞が起きております。ちなみに昔も今も、男子は駅伝をやってるので、駅伝がタイムの更新を妨げるというのは理由になりません。それでしたら瀬古選手や中山選手も駅伝が原因で記録を更新できないはずですから。
以上のことを踏まえて私の見解を述べます。
まず、男女ともに記録が伸びてないので日本の長距離界は人材が集まらない状況になってるのではないでしょうか。そもそも記録を更新できるような有力な選手が他のスポーツに流れて良いアスリートがマラソンに取り組まないということがあげられると思います。その結果、タイムが伸び悩んでいるのが数値として出ています。
その反面、仮に日本人のトップの能力を持つ人材が他の競技をせずにマラソンに取り組んでも難しいと思います。恐らく6分台や5分台は出せるかと思います。野球で言う大谷選手のような人材がマラソンに流れてくれば。
しかし、高校駅伝や箱根の外国人枠を見ても分かる通り、そもそも外国人選手は日本人と積んでるエンジンが違います。仮に関東学連選抜みたいにケニア人大学生選抜を招待してやったらぶっちぎりで優勝するでしょう。
そもそも、駅伝の練習を一緒にしてる黒人留学生の高校生や大学生に勝てないのですから、それはやはり基本的な身体能力が違うということで、そのまま彼らが25歳や30歳になって距離が伸びたマラソンを走れば同じように外国人選手に負けるのは当然です。
したがって、たしかに日本人選手は人材が集まらなくなって記録が伸びなくなっているが、仮に駅伝をやめてマラソン一本に絞って、かつ優秀な人材を確保しても恐らく黒人選手と勝負にはならないのではないのか。いや、もう積んでるエンジンが違うんで。というのが私の意見です。
なお、ケニアやエチオピアなどは近年はドーピングが酷くてそういった意味で彼らが速すぎるという可能性も十分ありえます。この場合は彼らが自動車レースで言う違法改造エンジンを使っていた、と思っていただければ幸いです。
近年ドーピング検査が厳粛になった結果、日本人選手が軒並み成績を伸ばして五輪の獲得メダルが増えています。マラソン界でもそういったことが起こらないとは限りませんね。