新潮選書で彼の本が3冊ぐらい出ている。高坂さんは「国際政治」という本が有名である。有名というかテキストブックである。これを知らない国際関係の人はもぐりである。彼の弟子で有名な中西教授は置いといて、その他に民主党党首の前原さんがいる。まだ彼が若いころ(今でも若いが)国会議員として高坂全集に寄稿をしていたのを思い出す。
そんで、新潮選書。選書の内容は3冊とも文明論であるが、私的には「この本は私が知りたかった答えそのものだ」と思いました。歴史から現代の文明とその後の行方を紐解こうとしているのですね。「現在のアメリカがなぜ世界覇者になったのか?」「アメリカの強さの本質的なものは何なのか?」「日本はこれからどうしていけばいいか?」「冷戦とは何であり、どのような影響を世界に与えたか?」などといったものを書いております。
非常に抽象的で説明するのが難しいのですが、非常に面白そうなことを書いているのでアメリカに住んだことがある人なら(文明論ですが現在のチャンピオンがアメリカなのでそれに照らしあわせた内容が多い)それだけで読むべき対象になるのかもしれません・・・・ですが、難しいです。
私は暇つぶしに読もうと思いましたけど、暇つぶしに読める本ではなかったです。けど、面白い。専門書のように小難しくはないけど、新書のように手軽に読める本でもありません。ちょうど、中間ぐらいかな・・・・?