15年前にタイムスリップして、政界の人たちに
「15年後には小沢さんは第一野党の党首になってるよ。」
と話したらきっと面白い冗談をいっていると思われるだろう。
小沢一郎。80年代を通して常に自民党の正統後継者。エリート中のエリート。史上最年少幹事長。彼ほど将来を待望された人物もいないのではないのだろうか。望む望まないにかかわらず、誰もが100%首相になることを疑っていなかった人物である。
自民党をやめる以前の出版物を見ると小沢一郎への期待度がわかる。多くの人がその当時、小沢一郎の行く末を楽しみにしていた。竹下、金丸時代の本でも角栄から政権を奪った彼らの悪口を述べることがあっても、その下の小沢に対しては評価がもの凄く高く、ライバルとかそういったものを探すのが困難なほどずば抜けていた。
今は昔のお話である。