私は髪の毛を元日本人の女性のお店に切りに行っています。別に英語が喋れないとかでなく純粋に東洋人の髪の毛を切り慣れているからです。
特にアメリカ人の床屋さんとかヘアーサロンにいってあまりの下手さにトホホ・・・になったという話は枚挙にいとまがありませんね。友人に切ってもらった方がよっぽど格好良くなると言えばアメリカ人の腕前がどの程度かおわかりですよね。
そんなわけで髪の毛を切りに行ったのですが典型的な失敗をしてしまいました。もう前回は抜群によかったので Atiko(仮名)を信じてたのですが今回はカタログを持ってかなかったのでアメリカンに切ってくれました。
Atikoの凄いところはもうぶっちゃけることです。彼女のアメリカ生活のアドバイスはもうぶっちゃけです。
「あなたメキシコ人(たぶんヒスパニックのこと)と付き合ってない?日本人でわからない(知らない)でしょうけど、彼らと付き合うと白人から見下されるわよ。付き合う人を選びなさい。よく日本人の女の子が知らずに付き合ってるわよねぇ。」
ぶっちゃけたー!!って感じですね。
「もし私がメキシコ人(くどいですが中南米系アメリカ人)と付き合ったら私の店が潰れちゃうわ。4等国民なんかと付き合ってるとお客さんに知られれば、みんなは他のお店に移っちゃうわよ」
「4等国民」ということ数回。国民に階級があることをもう自明の理として述べています。私に「知ってる?この国は階級社会なのよ」と断ることなくさも当たり前なところがもう凄すぎです。。。
確かにカリフォルニアでは俗に言うブルーカラーの人たちはヒスパニックが多く町中でスペイン語で話しています。けど、4等なら私たち日本人は何等?黒人は5等それとも3等?2等はユダヤ人か東欧系米国人なのかしらね。それともイタリア系? 謎が一杯ですがもうつっこみどころが満載でただ頷いているだけでした。
彼女の意識してない発言から推測するとヨーロッパと違いフレンドリーといわれる米国内でもやはり階級というものが存在するのでしょうかね。こういった点は経験してないのでさっぱり分からないのですが、経験できるような密度の濃い留学生活を送りたいですね。
彼女の話には、米国在住30年以上の経験からくる非常にためになる含蓄に富んだ話が多くて、本でも書いたら日本で売れるのになぁと思います。そしてチャリで30分以上かけてお店に来る私を気に入ってくれているようです。帰り際にも
「あなたの英語はかたいよ。もう少し、フランクな英語をしゃべらないとアメリカ人は肩肘はって気楽に喋れないから友達作りにくくなっちゃうよ。でも、髪を切りに来て説教までされたら迷惑よねぇ。ほらクッキー持って帰りなさい。」 とクッキーやチョコレートを包んでくれました。
30年前のお節介な古き良き日本人そのものです。
また行きます。チャリで