ええと、ローマ帝国の歴史ってのは西洋人にとってスペシャルなのですね。特に西ヨーロッパに住んでいる人は本国イタリアから最果てのイングランド、ドイツに至るまでずーとずーと、18世紀ぐらいまで彼らの頭にこびりついていたんですね。
文明とは常に進歩するわけでなく、ローマが混乱をし始めてから文明の水準が下がるんですね。中世が暗黒のヨーロッパといわれるように活気がなかったのですが、ローマの華やかな頃に比べて明らかに技術的に、文化的に没落していたのは間違いなく、施政者にとって彼らは常に「ローマ越え」が念頭にあったそうです。
ルネサンスを経て17世紀ぐらいから、そういった意味で真のローマを越えたと認識始めたそうですね。例えばローマ軍はライン川に橋を架けるのですが、ものすごい速攻でもの凄い橋を架けてるんですよ。さらにAD200年ぐらいに今のルーマニアにものすっごい本格的な石の橋を架けてるんですね。
あれを見ちゃうと後世の10世紀ぐらいの王は絶対「これは俺たちには造れん。一体昔の文明レベルってどうなってるぐらい高かったんだ?」となる次第であります。