慶応大学に「総合政策学部」という学部があります。現在全国にある「総合政策学部」はこの慶応の新しくできた学部を見習ったものです。既存の学部で対応出来なくなった為に新しく創出されました(といってももう随分設立されてから時間が経過しましたが・・・)。
そんなわけで国際関係にもその波が押し寄せています。現在アメリカとの国家間の関係において経済は経済産業省、外交は外務省、安全保障は防衛庁と、いずれも別々に機能しても問題ないわけですが、こと東アジアになると少し事情が違ってきます。中国などは外交、安全保障といった問題に外務省や防衛庁が共同して取り組まなければなりませんし、そこに経済的な問題も多分に絡んできています。個々に各省庁や大臣が取り組むことが非常に困難になると共に、各省庁間の調整に忙殺されることが容易に予想されます。
こういった時に縦だけでなく横の動きも取れるように、こと東アジアに関しては各大臣から権限を委譲して『東アジア特別担当相』をおいて問題を一任するようなにすれば迅速な判断が可能になりますし、より良い結果が期待できるかと思います。但し、そういった事態にならないことを心から切に願う今日この頃です。