新聞記事に載ってたのですが、ヒラリーは『ガラスの天井』を破ることができないと発言したそうです。ちなみにガラスの天井とは女性が大統領になることです。
黒人が大統領になったことを考えたら女性が大統領になることに抵抗はないと思うんですよね。ヒラリーが大統領になれなかったのは純粋に性別に関係なく人間として嫌われていたからでしょう。私がヒラリーが負けた時に思ったのは「トランプなんて色物候補に負けるんだからよっぽど嫌われてるんだな」ということでした。
その辺のヒラリー人気に関しては以前の記事にも書いています。
記事では更に日本についても言及して
男女格差の比較で144カ国中111位(米国は45位)。国会議員の女性比率の低さや女性首相が出ていないことが足を引っ張り、女性の活躍を阻む「ガラスの天井」はさらに分厚い。この国の政治の現場が、「女性の活躍」という掛け声どおりに天井を打ち破れる日は来るのか。
という風に表現しています。
確かに数字から見たら日本の政治の世界への女性の社会進出は遅れていますが、それは差別によるものなのか?と疑問に思ったりします。その点について2つほど言及したいと思います。
まず1つ目は女性が社会進出や出世を望んでいるのかということです。私の友人の会社、もちろん大手上場企業の家電メーカーですが一時女性社員の人材を活用して積極的に幹部登用させようとしたことがあったのだそうです。わかりやすく言えば希望者を募り課長や部長などの役職に就かせることですね。
その結果どうだったかというと、希望した女性が殆どいなかったそうです。希望者が出ないので人事部が能力があるこれはという女性にお願いしたところ女性側から「やりたくない」という風にやんわりと拒絶されたということですね。
やりたくないその理由として管理職の仕事内容(激務)とその見返りが早い話が「割に合わない」のだそうです。男性はどちらかというと地位や名誉を求める人が女性より多いと思いますのでそうった割に合わない仕事でも相応の地位に立てればと考えれば我慢して就くのではないのでしょうか。
2つ目は日本の政治の世界は女性に向いていないということです。政治家には大きく分けて2種類のタイプの政治家に分けられます。強い指導力で俺について来い!というトップダウン型のリーターシップを発揮する政治家と、みんなの意見を聞いて誰もが納得する中道的な結論を出す調整型のボトムアップ型の政治家です。
日本の場合、求められる政治家の殆どが調整型の政治家です。そしてこれも同じ結論になるんですが、割に合わないからだと思います。調整型の政治家って凄い面倒くさいと思うんですよね。だから女性でやりたがらない人が多いんだと思います。
女性より男性の方が日本の政治家に関しては性別的に圧倒的に適性が向いてると思います。というか男性だって誰もが向いてると思えないような面倒くさい仕事だと思います。
これがトップダウン型の政治家が求められればもっと女性の政治家が出てくると思います。しかし、日本の社会は協調性を求めて出る杭は打たれる社会ですのでそれを踏まえると難しいのだと思います。