フジモリ元ペルー大統領がチリで拘束されましたね。室井さん風に言うならばフジモリ大統領が確保されましたね。
彼は大統領就任時に犯した悪事で指名手配され、ペルーから日本に逃亡してきました。その後、実は日本国籍を持っていたとかがどうこうと国籍問題を起こしました。そして、ペルーからの身柄の引渡しの要求がを日本外務省が無視をぶっこいていたのです。さて無視した理由は、もし引き渡せば外務省のペルーへのODAの実態を、つまり援助の金の流れをフジモリ氏が暴露するとかで、外務省側にも都合が悪かったからです。と言われています。
さて、フジモリは国を追われたにもかかわらず、人気が回復して大統領選に復帰するために帰国しました。一度は国を追われて国外逃亡をせずにはいられなかった人がなぜ?と、さすがに不思議に思った日本のTV局のインタビューにペルーの学者が「ペルーの民度はまだまだ低い状態で、残念なことに国民は忘れやすいのです」といっていました。
「忘れすぎです。」
さて、フジモリ氏は国民に人気があるのですが一体なぜなのでしょう。その理由の一つに彼の演説のうまさがあります。といっても別に名文をぶっこいてるわけではありません。彼の話すスペイン語の節々に庶民が使う庶民語を混ぜ込んでいるかららしいのです。
ベッカム様がイギリスで人気があることの一つに彼が労働者訛りの英語を話すことがあげられます。ブッシュ大統領は演説の中に福音書の言葉を巧みに引用しています。そうしたことが敬虔なクリスチャンから支持を結ぶつけます。ちなみに福音を英語で言うと「エヴァ」そうです、エヴァンゲリオンのことです。ファンダメンタリストとか聖書の福音派の人達からの支持を得られますね。
フジモリ氏の政治ははっきりいってポピュリズムであり単に国民の人気取りだけの政策です。ポピュリストです。小泉さんが消費税を上げないのもいってみればポピュリズムです。大衆人気取り政策です。ポピュリズムは、庶民が喜びますがそれが本当に国のためになるかというとそうでありません。そういった人を選んでしまうと言う意味も含めてペルーの民主化への道は遥か遠いのです。そう、台湾よりも・・・・・(なぜ台湾?)