ヒラリー・クリントンが出馬とのこと。
米国の政治家で圧倒的な知名度と人気を誇る。知名度においては大統領以外で近年これ程の知名度を誇る政治家もいないだろう。彼女は新人の大統領候補と違い政策や実績など能力が判明している部分が多いので大統領になればどの様な政治をするか予想するのもわかりやすい。
彼女の凄いところは出馬した瞬間に支持率が簡単に40%以上を突破できることだ。こんなアメリカの政治家はなかなかいない。そしてもっと凄いところは40%以上は簡単に支持率を得られるけど50%以上は決して支持率を得られないという悲哀だ。
ヒラリーに関して圧倒的な支持をする人もいる反面、ヒラリーだけは絶対に嫌だというアンチの存在がある。国民全体でヒラリーのことを「絶対に嫌」という人が「断然ヒラリー」という人よりちょっとだけ多いのである。ここまで好き嫌いが分かれる政治家も珍しいし、それが大統領への足かせになるのをわかっていて過激な主張を引っ込めないのである。
ヒラリーは女性であり、オバマが黒人であることを追い風にして大統領になったことを考えれば「女性初の大統領」を前面に押し出してもいいが、穏健派の意見も取り入れて50%以上を獲得するのが一番無難な方法である。だがそれは彼女の67年の生き方を否定する様で個人的に見たくない。大切なことは彼女が大統領になって何をするかであって、他人事ながらそれが多くのアメリカ国民の生活を豊かにするようになって欲しいと思う。