メジャーリーグの各チームで歴代選手ベスト4をそれぞれ選ぼうという「フランチャイズ・フォー」という取り組みが行われています。その結果が↓の通りとなってますが、イチロー選手がめでたくマリナーズで伝説の4人に選ばれております。詳しい結果を知りたい方はこちらの記事を参考に。 【米国はこう見ている】MLB全球団が史上最高の4人を決定! イチローが日本人唯一マリナーズで選出
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凄いのはヤンキースですね。近年引退したばかりの「ジーター」や「リベラ」という50年後には伝説になっているであろう選手ですら選ばれないという恐ろしい歴史と実力者を揃えるチームですね。
ジョー・ディマジオ、ルー・ゲーリッグ、ミッキー・マントル、ベーブ・ルースの4人が選出されてますが、全員永久欠番です。特に野球界で最大の有名人と言ってよいベーブ・ルースが在籍してますね。落選したリベラも永久欠番ですし、ジーターも間違いなく永久欠番になる選手です。
通算3465安打(歴代6位)のジーターと歴代最多セーブ記録、652セーブを挙げたリベラが選ばれないのはまだ歴史が浅いからだと思います。日本のプロ野球で言えば巨人のベスト4は「沢村栄治・長嶋茂雄・王貞治・川上哲治」で松井秀喜は選ばれないみたいものでしょうかね。
話がヤンキースに偏りましたがもう一つの見所は「ノーラン・ライアン」で3つのチームから選出されました。日本で言えば落合が「ロッテ・中日」から選ばれるようなものだと思います。
さて、これを見て思うのはやっぱり歴史とか伝統と言うのは大切なんだということですね。メジャーはチーム数を拡大してきた歴史があり最近で言えば1998年にダイヤモンドバックスとレイズが新規参入しております。つまり浅いながらもチーム史である17年の歴史からベスト4の選手を選べと言うちょっと無茶ぶりな企画に付き合わされている感じですね。
新興チームがオーナーの本業の潤沢な資金を背景に有名選手を買い漁り強豪チームになったりするのは珍しくないですが(俗にいう成金チーム)、その一方で決して資金が潤沢ではないが、派手さはない物の細々と長く続けているようなチームがどんなスポーツにもあります。
こういうチームはその伝統を背景に相手チームやメディアなどからある種の敬意をもって扱われたりします。こういった目に見えない格といった古臭い基準は、ついついわかりにくいものかもしれませんが、業界に長くいる人たちにとってはチームへの信頼や敬意というものとなって目に見えない力で現れてきたりするので、やはり大切なものなんだなと改めて思ったわけです。