意味
お天道様は正しいものの味方ではないのか?
天道是か非か(てんどうぜかひか) こんな世の中なのに、それでも天は善人の味方だと言えるのだろうか。司馬遷が使った言葉。
出典:「史記-伯夷列伝」「余甚惑焉、儻所謂天道是邪非邪」
よく「天道親(しん)なし、常に善人に与(く)みす」と言われるが、大悪党の盗跖(とうせき)は日毎(ひごと)に罪のない人民を殺し、無惨にも人の肉を膾(なます)や脯(ほしにく)にもしたほどありとあらゆる悪事を公然と行ない、数千人に上る徒党を集めて天下に横行したのに、しかも、ヌケヌケとして、長寿を完(まっと)うしている。それやこれやを通観してみると、ここに重大な疑問が残る、「天道是か非か」と。